応募があったのですぐ電話をかけた。けれど出てもらえない。翌日また同じように昼過ぎにかけて、やはり出ない。そのうち連絡が途絶えてしまう。こうしたことが続くと、「最近の応募者は電話に出ない」という結論になりがちです。

ただ、出られないのと出たくないのは別の話です。在職中の方は勤務中に私用電話を取れません。シフト勤務の方は昼間に寝ていることもあります。お子さんのいる方は夕方が最も慌ただしい時間です。会社側が「かけやすい時間」と、応募者が「出られる時間」は、もともと重なりにくいのです。この記事では、応募者の属性ごとにつながりやすい時間帯の目安と、1回目で出なかったときの掛け直しの組み立て方を整理します。

かけやすい時間ではなく、相手が出られる時間を選ぶ

会社から電話をかけるとき、多くの場合は担当者の手が空いたタイミングになります。朝礼のあと、昼休み明け、夕方の落ち着いた時間。これは会社の都合であって、応募者の生活リズムとは無関係です。

特に見落とされやすいのが、平日日中の在職者です。日中にかかってきた知らない番号に、職場のデスクで出られる人はそう多くありません。折り返す気があっても、休憩時間まで待つことになります。その間に別の会社から連絡が来れば、先に話が進んだほうに気持ちが傾きます。

まず確認したいのは、自社が過去にかけた電話のうち、何時台にかけたものがつながっているかです。記録が残っていなくても、今日から通話記録に時刻とつながった・つながらなかったの印を残すだけで、1〜2ヶ月後には傾向が見えてきます。応募者の記録は何を残せばいいのか。最低限の6項目もあわせてご覧ください。

職種・雇用形態別、つながりやすい時間帯の目安

以下は生活パターンから導いた一般的な目安です。実際の反応は地域や職種によって変わりますので、自社の記録と突き合わせながら調整してください。

応募者のタイプつながりやすい時間帯の目安避けたい時間帯
在職中の会社員(中途・正社員)12:00〜13:00、18:30〜20:30始業直後、午前中の業務時間帯
シフト勤務(介護・飲食・小売・工場)10:00〜11:30、14:00〜16:00早朝、夜勤明けの午前中、夕食時間帯
主婦・主夫のパート応募者10:00〜11:30、13:30〜15:30登園・登校前の朝、17:00〜19:30
学生(アルバイト・新卒)12:00〜13:00、17:00〜21:00午前中、授業時間帯
離職中・求職活動中平日日中全般早朝、21時以降

共通して避けたいのは、21時以降の電話です。採用の連絡としては遅すぎる時間と受け取られやすく、かけた側の印象が下がります。朝も9時前は避けるのが無難です。

シフト勤務の応募者については、夜勤明けの午前中に寝ている可能性を考えておく必要があります。介護・福祉の応募対応。見学案内までを最短で組むでも触れているとおり、この層は複数の職場を同時に検討していることが多く、つながるかどうかがそのまま選考の進み方を左右します。

1回目に出なかったら、同じ時間にかけ直さない

ここが実務で最も効くポイントです。

14時にかけて出なかった応募者に、翌日も14時にかけるのは、同じ結果を繰り返す可能性が高い選び方です。その人は14時に電話に出られない生活をしているかもしれないからです。出なかったという事実は、「その時間帯は不在である」という情報として使えます。

おすすめは、時間帯をずらしながら3回で設計することです。

そして3回とも電話だけで追うのは得策ではありません。1回目でつながらなかった時点でSMSを1本入れ、「お電話しました」「何時ごろならご都合がよいか教えてください」と伝えておくと、相手から時間帯を指定してもらえます。この手順は応募者に電話がつながらない。SMS・メールを組み合わせた連絡の順番で詳しく整理しています。

何回で切り上げるかの線引きについては、返信が来ない候補者を、何回・何日あけて追うかもご参照ください。

表示される番号と、留守電に残す20秒

つながらない原因が、時間帯ではなく「番号」にあることもあります。

非通知設定の発信は、多くのスマートフォンで着信拒否やサイレント扱いになります。採用の連絡で非通知を使う理由はありませんので、通知設定にしてください。また、見慣れない固定電話番号は、営業電話や勧誘と判断されて出てもらえないことがあります。固定電話しか使えない場合は、SMSで「◯◯(会社名)です。この番号からお電話します」と先に知らせておくと、着信時の警戒が下がります。

そして、留守番電話につながったら必ずメッセージを残してください。無言で切ると、ただの不審な着信履歴になります。長い伝言は最後まで聞かれにくいので、20秒程度に収めます。

「お世話になります。株式会社◯◯の採用担当、◯◯と申します。このたびはご応募いただきありがとうございます。面接の日程についてご相談したくお電話しました。折り返しは◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯まで、平日の9時から18時でお願いいたします。難しい場合は、この番号にショートメッセージでもご連絡いただけます。よろしくお願いいたします。」

入れておきたいのは、会社名・名前・応募への御礼・用件・折り返し先と受付時間・SMSでも可、の6点です。「用件」を伝えずに「折り返しください」だけ残すと、不安で折り返しにくくなります。「面接の日程について」と言い切ってしまうほうが、相手は動きやすくなります。

電話がつながったあとの進め方は、電話で面接日程を決める。最初の3分の会話台本にまとめています。

時間帯を合わせるには、社内の時間割を変える必要がある

ここまで読んで、「夜8時に電話をかけるのは現実的ではない」と感じた方も多いと思います。そのとおりで、時間帯を応募者に合わせるというのは、担当者の働く時間を動かすということです。総務や社長が兼務している会社では、そう簡単にはいきません。

現実的な落としどころは3つあります。ひとつは、日中に1回かけて出なければSMSで折り返し可能な時間を聞き、翌日その時間に合わせること。ふたつめは、週に1〜2日だけ「夕方以降に連絡する日」を決めておくこと。みっつめは、応募対応の時間そのものを社外に預けることです。

社外採用部は、中小企業の採用事務局として、求人・媒体運用などの母集団形成から、応募の受付・初回連絡・日程調整・面接前後のフォロー・内定/入社フォローまでを代行します。応募者の属性に合わせた連絡の時間帯設計や、電話・SMSの使い分けも含めて、当社の担当者が実務を引き受けます。面接そのものと採否の判断は御社にお願いし、そこへ至るまでの連絡を途切れさせない役割を担います。

料金は月額49,800円〜、初回設計費100,000円。以降は支援内容と工数に合わせて個別にお見積りします。応募1件ごとの従量課金ではありません。

「応募は来ているのに、電話がつながらないまま消えていく」。その状況が続いているなら、一度ご相談ください。現在の連絡の流れを伺ったうえで、どこを変えれば面接までつながるかを一緒に整理します。

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