応募が入ってすぐ電話をかけた。出ない。留守電を残し、SMSも送った。返事がない。——ここから先、何回・何日あけて追いかけるかを決めている会社は、意外と多くありません。
ルールがないと、二つのことが同時に起こります。ひとつは「追い忘れ」。忙しさに紛れて二の手が出ないまま、数日後に思い出したときにはもう他社で決まっている。もうひとつは「追いすぎ」。気になった候補者にだけ何度も電話をかけ、相手の負担になってしまう。どちらも、担当者の性格の問題ではなく、回数と間隔が決まっていないことから生まれます。この記事では、追いかけの回数・間隔・文面の変え方と、どこで止めるかの線引きを整理します。
追いかけは「4回」で組むと、迷いがなくなる
回数に唯一の正解はありませんが、支援の現場で扱いやすいのは、初日・翌日・3日後・1週間後の4回を上限とする組み方です。応募直後は候補者の関心が高く、日が経つほど下がっていきます。ですから前半は詰めて、後半は間隔を広げる。これが基本の形になります。
| 回 | タイミング | 手段 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 応募当日(できるだけ早く) | 電話+SMS | 受付の通知と面接候補日の提示 |
| 2回目 | 翌営業日 | 電話(時間帯を変える)+メール | 一度目と違う時間に当てる |
| 3回目 | 3日後 | SMSまたはメール | 短い一言で返事のきっかけを作る |
| 4回目 | 1週間後 | SMSまたはメール | 最後の連絡であることを伝える |
ポイントは、同じ手段・同じ時間帯を繰り返さないことです。日中に電話がつながらない方は、翌日も日中にかければ同じ結果になりやすい。勤務中で出られないのか、番号が変わっているのか、そもそも応募を忘れているのかによって、効く手段は変わります。手段の使い分けそのものは応募者に電話がつながらない。SMS・メールを組み合わせた連絡の順番で詳しく扱っていますので、あわせてご覧ください。
なお、この4回はあくまで「反応がない場合」の上限です。1回目で面接日まで決まれば、2回目以降は不要になります。
回ごとに、文面を変える
同じ文面を4回送ると、候補者から見れば自動送信と変わりません。回を追うごとに伝える内容を少しずつ変えると、返信のきっかけが増えます。
1回目は、情報を多めに。 会社名、応募いただいた職種、担当者名、面接候補日を2〜3個。ここで日程まで提示しておくと、候補者は「返事をする」だけで次に進めます。
2回目は、受け取れているかの確認に寄せる。 「先ほどお送りした内容は届いておりますでしょうか」という一言を添えると、迷惑メールに入っていた、SMSに気づいていなかった、といったすれ違いが拾えます。
3回目は、短くする。 長文はこの段階では読まれません。「面接の日程、今週と来週でご都合いかがでしょうか。難しければその旨だけでもご連絡ください」程度で十分です。「難しければその旨だけでも」と付けることで、辞退の意思を伝えやすくなります。この一言があるかないかで、音信不通のまま宙に浮く件数が変わってきます。
4回目は、区切りを伝える。 「今週いっぱいご連絡がない場合は、いったん選考を終了とさせていただきます。落ち着かれてからでもご連絡いただければ、あらためてご案内します」。責める調子にならないよう、再応募の余地を残した書き方にしておきます。
どこで止めるか。打ち切りラインを先に決めておく
追いかけをやめる基準を決めていないと、リストに名前が残り続けます。残り続けるだけならまだしも、対応中の件数が膨らみ、本命への連絡が後回しになる。これが一番もったいない形です。
打ち切りの目安は、4回目の連絡から3営業日以内に反応がなければ終了。この線を社内で共有しておくと、担当者が迷わずに済みます。ただし、次のような場合は例外として扱って構いません。
- 一度は返信があり、途中で途絶えた方(関心があったことは確認できている)
- 有資格者など、自社で採りにくい人材
- 「今は忙しいので来週連絡します」と本人から申し出があった方
このうち一度つながった後に途絶えるパターンは、初回から反応がない場合とは原因が違います。詳しくは選考中の音信不通にどう備えるか。連絡が途絶える前にできることで扱っています。
逆に、打ち切りを早めてよいのは、番号が使われていない旨のアナウンスが流れる、メールがエラーで戻る、といった技術的に届いていないことが明らかな場合です。ここは何度追っても変わりません。
打ち切った相手こそ、記録に残す
追うのをやめた候補者を、そのまま消してしまう会社は多いものです。ですが、ここで残しておく情報が、次の採用で効いてきます。
残す項目は多くなくて構いません。応募日、媒体、職種、連絡した回数と手段、最後に連絡した日、打ち切り理由。この6つで足ります。理由は「電話・SMS・メールすべて反応なし」「番号未使用」「本人から辞退の連絡あり」といった短い記述で十分です。記録の項目立てについては応募者の記録は何を残せばいいのか。最低限の6項目も参考になります。
この記録が役に立つ場面は二つあります。
ひとつは、再掲載のときです。仮の数字ですが、前回の掲載で応募10件のうち4件が「連絡がつかないまま終了」だったとします。しかもその4件のうち3件が同じ媒体からだった——となれば、原稿や対応の問題ではなく、その媒体の応募の質を疑う材料になります。逆に、媒体がばらついているなら、自社の連絡手段や連絡時間帯のほうを見直す番です。
もうひとつは、同じ方が再び応募してきたときです。前回いつ、どこまで連絡したかが残っていれば、「以前もご応募いただきありがとうございます」から入れます。一から同じ質問を繰り返す会社とは、印象がはっきり変わります。
決めるべきは、気合ではなく回数と日数
返信が来ない候補者への対応は、担当者の熱意で解決する問題ではありません。何回・何日あけて・どの手段で追い、どこで止めて、何を残すか。この4点をあらかじめ紙一枚に書いておけば、誰が対応しても同じ動きになります。
とはいえ、日常業務の合間にこの追いかけを4回分こなすのは、兼務の担当者にとって決して軽い負担ではありません。3日後・1週間後の連絡は、まさに忘れられやすいタイミングです。
社外採用部は、応募の受付から初回連絡、日程調整、面接前後のフォローまでを、御社の採用事務局として代行しています。追いかけの回数と打ち切りラインを御社と一緒に設計し、その通りに動く部分をお引き受けします。料金は月額49,800円からで、初回に設計費100,000円をいただく形です。
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