求人検索エンジンに無料で求人を載せたものの、数週間経っても応募がほとんど来ない。そのまま放置して「やはり無料では無理か」と有料出稿の見積もりを取り始める。中小企業ではよくある流れです。

ただ、無料掲載は「出せば応募が来る掲示板」ではなく、検索結果の中で求職者に見つけてもらう仕組みです。見つけてもらえていないのか、見られているのに応募されていないのかで、直す場所はまったく変わります。お金を足す前に、運用側で動かせるところが残っていることが少なくありません。なお、求人検索エンジンの仕様や無料枠の扱いは変更されることがあるため、具体的な設定方法や表示ルールは各媒体の最新の公式情報を必ず確認してください。

無料掲載は、出しっぱなしだと沈んでいく

求人検索エンジンは、求職者が入力したキーワードと地域に対して、関連度の高い求人を並べて表示します。一般に、掲載から日が経った求人は新しい求人に押し下げられやすく、同じ内容のまま置いておくと表示される機会が減っていきます。

ここで大事なのは、「古い求人を削除して、まったく同じ内容で出し直せばよい」という単純な話にはしないことです。媒体によっては重複求人の扱いにルールがあり、同じ内容の再掲載が意図した結果にならないこともあります。むしろ、一定期間ごとに原稿の中身を見直して更新するほうが現実的です。仕事内容の説明を書き足す、写真を差し替える、応募時によく聞かれる質問を追記する。更新のたびに原稿が少しずつ良くなっていく運用にしたほうが、掲載の鮮度と中身の両方が手に入ります。

「1ヶ月まったく応募がない」という状態なら、掲載中にできる点検項目を先にひととおり当ててみてください。1ヶ月応募がゼロ。掲載中に何を点検するかで、この記事より広い範囲の確認項目を整理しています。

職種名は、求職者が打ち込む言葉で書く

無料掲載で最初に見直したいのは職種名です。検索されるのは、社内で使っている呼称ではなく、求職者が普段使っている言葉だからです。

たとえば「製造スタッフ(A工程担当)」のような社内寄りの呼び方や、「メンバー募集」「スタッフ大募集」といった中身の見えない表現は、検索されている言葉と噛み合いにくくなります。一方で、職種名に装飾を詰め込みすぎるのも読みにくくなります。

見直す観点避けたい書き方寄せたい書き方
職種の呼び名社内の略称・工程名一般に通じる職種名
修飾の量条件を全部詰め込む職種名+雇用形態+特徴を1つ程度
対象者「やる気のある方」「未経験可」「経験者優遇」など事実

あわせて、本文の冒頭にも同じ呼び名を使っておきます。求人票の中で職種の呼び方が揺れていると、読んだ人が「自分の探している仕事なのか」を判断しにくくなります。原稿そのものの書き方で迷う場合は、求人原稿を自分で書くとき、埋める順番は仕事内容からもあわせてご覧ください。

勤務地と給与の表記で、絞り込みから外れていないか

求職者の多くは、キーワードだけでなく勤務地や給与で絞り込んで求人を見ています。ここの表記が曖昧だと、条件に合う人の検索結果に入らないことがあります。

勤務地で確認したいのは次の点です。本社所在地だけを書いていて、実際の勤務先である営業所や店舗の住所が入っていないか。「市内各所」「要相談」とだけ書いて、具体的な地名が一つも入っていないか。複数拠点で募集しているのに1本の求人にまとめていないか。拠点ごとに求人を分けたほうが、各エリアの検索に引っかかりやすくなることがあります。

給与は、「当社規定による」「経験により優遇」だけで終わっていないかを見ます。金額の幅を示さない求人は、給与での絞り込み検索から外れます。また、月給と時給、固定残業代の有無など、同じ待遇でも書き方次第で見え方が変わります。ここは表示のための工夫ではなく、面接で説明する内容と揃えることが前提です。求人票と面接の説明がずれると、条件そのものより信頼を損ねます。

応募ボタンに着くまでに、どこで降りているか

表示はされている、クリックもされている。それでも応募が来ないなら、原稿を読んでから応募ボタンを押すまでの間で降りている可能性があります。無料掲載でも、表示回数やクリック数を管理画面で確認できる媒体があります。確認できる数字がある場合は、「表示が少ないのか」「クリックが少ないのか」「クリックはあるが応募がないのか」の三段階に分けて見てください。

クリックはあるのに応募がない場合、よくあるのは次のような詰まりです。

求人検索エンジン経由の応募は、氏名と連絡先しか分からないこともあります。情報が少ない応募を見込みなしと扱わず、初回連絡で必要なことを聞く前提に切り替えておくと、入口を広く保ったまま運用できます。この点は求人検索エンジン経由の応募は、何が違うのかで詳しく整理しています。

有料出稿に進むかは、無料枠で測ってから決める

無料掲載を一通り直したら、すぐに有料へ切り替えず、一定期間そのまま回して数字を取ります。期間は2〜4週間程度を一つの目安にすると、曜日や週による応募の波をならして見やすくなります。

この期間に見ておきたいのは、表示回数・クリック数・応募数、そして応募のうち何件が面接まで進んだかです。仮の数字で考えてみます。表示は十分あるのにクリックが極端に少ないなら、職種名や給与表記など、検索結果の一覧に出ている部分の問題です。クリックはあるのに応募がないなら、原稿の中身か応募導線の問題です。応募は来ているのに面接が組めていないなら、掲載ではなく応募後の対応に詰まりがあります。この最後のケースで有料出稿に進むと、費用をかけて増やした応募を同じ場所で落とすことになりがちです。

応募のうち何割が面接まで進んでいるかは、面接設定率という指標。応募からの歩留まりを測る第一歩の手順で測れます。無料枠で数字を取ってから、足りない工程にだけお金や人手を足す。この順番にしておくと、有料出稿を始めたあとも「何が効いたのか」を判断しやすくなります。


求人検索エンジンの運用は、一度直して終わりではなく、原稿の更新と数字の確認を続ける仕事です。本業の合間にこれを回し続けるのは、兼務の担当者にとって負担が小さくありません。

社外採用部は、中小企業の採用事務局として、求人・媒体・スカウトの運用といった母集団形成から、応募の受付・初回連絡・日程調整・面接前後のフォロー、内定や入社後のフォローまでを社外から担います。面接そのものと採否の判断は御社に残していただき、それ以外の実務を引き受ける形です。料金は月額49,800円〜、初回設計費100,000円(以降は支援内容・工数に合わせて個別にお見積り)。応募1件ごとの従量課金ではないため、応募が増えた月に費用が跳ねる心配もありません。

「無料掲載のまま続けるべきか、有料に進むべきか」で迷っている段階でも構いません。まずはお問い合わせから、いまの掲載状況をお聞かせください。