「正社員と違って、パートさんの応募対応は少し置いておいても大丈夫だろう」。もしそう考えているなら、順番は逆かもしれません。一般に、パート・アルバイト採用こそ、応募当日の動きがすべてを左右します。正社員の転職のような長い検討期間は、そこにはないからです。

パート・アルバイト応募者の行動パターン

パート・アルバイトを探す方の判断基準は、多くの場合とてもシンプルです。家から近いか、希望の時間帯で働けるか、時給はどうか。企業研究や志望動機の作り込みはほとんどありません。

だからこそ、次のような行動になります。

つまり、候補者側に「御社を選んだ理由」はまだ存在しません。選ばれる理由は応募のあとに作られ、その最大の材料が連絡の速さと感じの良さです。数日後に電話をかけても、すでに他の職場で初出勤の日程が決まっている、ということが普通に起こります。「なかなか応募が来ない」と感じている会社ほど、数少ない応募への即応が重要になります。

応募当日の動き方

気づいたら、その場で電話する

パート・アルバイトの応募対応は「今日中」ではなく「今すぐ」が基準です。応募直後はスマートフォンを手にしている可能性が高く、最もつながりやすいタイミングでもあります。

つながらなければ、すぐSMSかメールを送る

不在着信だけ残して折り返しを待つのは避けたいところです。知らない番号への折り返しは心理的なハードルが高く、そのまま流れてしまいます。「◯◯(求人媒体名)からご応募いただいた△△です」と名乗り、面接(または見学)の候補日時まで入れたメッセージを送っておけば、電話がつながらなくても話が前に進みます。

面接はできるだけ数日以内に設定する

来週の面接では、その間に他の職場が決まってしまいます。候補日は直近の日程から提示しましょう。職場を見てもらいながら話す「見学を兼ねた面接」にすると、候補者の心理的な負担も下がります。

応募が来た時間帯別・当日の動き方

応募の時間帯当日の動き
午前すぐ電話。出なければ候補日入りのSMSを送り、昼休みの時間帯に再度電話
午後〜夕方すぐ電話。出なければSMS。17時以降にもう一度だけ電話
夜間・営業時間外気づいた時点で受付のお礼と候補日をSMSかメールで送り、翌朝に電話

特に注意したいのが夜間の応募です。パート・アルバイトの求人検索は、家事や仕事が一段落した夜の時間帯にも多く行われます。「自動返信のまま翌日の夕方まで放置」が、最も起こりやすい取りこぼしです。営業時間外でも候補日入りのメッセージさえ送っておけば、候補者は翌朝それを見て返信でき、他の職場に先を越されにくくなります。この動き方を1枚のメモにして電話の近くに貼っておくだけでも、対応のばらつきは減ります。

ハードルは下げる。ただし当日の体験は丁寧に

スピードと合わせて意識したいのが、応募から面接までの手間を増やさないことです。履歴書の事前郵送を求める、来社前に書類を書かせるといった工程は、パート・アルバイト採用では離脱の原因になります。履歴書は面接当日に持参してもらう、あるいは当日その場で簡単な用紙に記入してもらう形にできないか、見直してみてください。

一方で、面接当日の扱いは丁寧に。駐車場や入り口の案内、担当者の名前、所要時間を事前に伝えておくだけで、「ちゃんとした職場だ」という印象になります。近所で働く方は、職場の評判がそのまま生活圏の口コミになる存在でもあります。

「今すぐ」を毎回続けられるか

応募当日に電話し、つながらなければ候補日入りのメッセージを送る。やること自体は単純ですが、店舗や現場の業務と兼務しながら、営業時間中いつ来るか分からない応募に毎回即応するのは、実際には相当な負担です。

社外採用部では、応募受付から1時間以内を目安とした初回連絡、直近日程での面接設定までを採用事務局として代行しています。パート・アルバイトの応募を取りこぼしている感覚があれば、無料相談で応募当日の動きを一緒に設計してみませんか。