「応募が少ないので、求人媒体を増やそうと思っています」。採用のご相談で頻繁に伺う言葉です。応募が少ない、だから応募を増やす。一見まっすぐな論理ですが、私たちはまず一度立ち止まることをおすすめしています。

確認したいのはひとつだけです。いま来ている応募を、活かしきれていますか?

穴の空いたバケツに水を注いでいないか

応募から入社までは、細長い漏斗のような構造をしています。

媒体の追加や広告費の増額は、この漏斗の入口を広げる施策です。しかし途中に穴が空いていれば、入口を広げても穴から漏れる量が増えるだけです。

たとえば、月5件の応募のうち面接に至るのが1件という会社が、広告費を倍にして応募を10件にしても、面接は2件にしかなりません。一方、連絡の速さと日程調整を改善して5件中3件を面接につなげられれば、広告費を1円も増やさずに面接数は3倍です。

まず確認したい3つの数字

自社の漏斗のどこに穴があるかは、直近の応募を振り返れば見えてきます。少なくとも次の3つを数えてみてください。

  1. 応募のうち、連絡がついた割合 — 連絡がつかないまま終わった応募が何件あるか
  2. 連絡がついたうち、面接が設定できた割合 — 日程調整の途中で消えた候補者は何人か
  3. 面接設定のうち、実際に来た割合 — 無断キャンセルや直前辞退がどれくらいあるか

このどれかが大きく欠けているなら、それが最初に塞ぐべき穴です。そしてこの3つの数字は、いずれも求人広告ではなく応募後の対応で決まります。正確な集計でなくて構いません。直近数ヶ月分を手元のメモや媒体の管理画面から拾うだけでも、傾向は十分につかめます。

なぜ「応募を増やす」が先に来てしまうのか

応募後の対応より媒体の追加が先に検討されがちなのには、理由があります。

耳の痛い話ですが、媒体を増やすほど応募通知は分散し、対応の負荷は上がります。対応体制が整っていない段階で入口だけ広げると、取りこぼしはむしろ増える方向に働きます。

応募を増やす前の「最初の一手」

順番としておすすめしたいのは次の流れです。

  1. 直近の応募の行方を全件たどる — どの段階で何件消えたかを一覧にする
  2. 一番大きな穴をひとつ塞ぐ — 初回連絡の速さ、日程調整、前日リマインドなど、欠けている工程を特定して型を決める
  3. 数字が改善してから入口を広げる — 漏斗が機能し始めたら、媒体追加や原稿改善の投資効果は素直に応募数・採用数へ反映されます

この順番なら、広告費の増額分が採用につながる確度を確かめてから投資できます。

対応改善と並行してできる、お金のかからない見直し

漏斗の穴を塞ぐのと並行して、入口側にも費用をかけずにできることがあります。

いずれも「応募を増やす」施策というより、「来た応募・来かけた応募を逃さない」ための土台づくりであり、対応改善と同じ方向を向いた見直しです。

「対応を整える」を自社でやるか、外に任せるか

応募後の対応改善は、知識よりも実行体制の問題です。兼務の担当者に「もっと速く、もっと丁寧に」と求めるだけでは長続きしません。

社外採用部は、応募受付から初回連絡・日程調整・面接前後や入社までのフォローを月額49,800円からの採用事務局として代行し、応募が何件来て何件面接につながったかをKPIとして毎月報告するサービスです。いまお使いの求人媒体はそのままで、漏斗の穴を塞ぐ部分だけを外に任せられます。

応募を増やす投資の前に、まずは現状の取りこぼしを一緒に確かめてみませんか。無料相談からお気軽にご相談ください。