求人媒体に費用をかけ、応募対応を丁寧にやり、ようやく採用できたドライバーが、数ヶ月で辞めてしまう。運送会社の採用支援をしていると、この悔しさを何度も伺います。

採用にかけた費用と手間は、その人が定着して初めて回収できます。とくにドライバー採用は募集の難易度が上がり続けており、「1人辞めたらまた募集すればいい」という考え方はもう成り立ちません。採用活動のゴールを「入社日」ではなく「戦力として定着した日」に置き直すこと。この記事では、そのための入社後フォローを整理します。

なぜドライバーは早期に離職しやすいのか

早期離職の理由には、はっきりした傾向があると言われます。

注目すべきは、どれも「仕事そのものが嫌になった」ではないことです。多くはコミュニケーションの設計で防げる離職です。

定着フォローは入社前から始まっている

早期離職の芽の多くは、入社前に埋まっています。

条件と仕事内容は「悪い面も先に」伝える

給与例は最高値ではなく標準的な月の数字で伝える。繁忙期の実態、手積みの有無、拘束時間も先に話す。入社前の期待値を実態に合わせておくことが、最大の定着施策です。面接で良い話だけをして入社にこぎつけても、ギャップは3ヶ月以内に必ず露見します。

内定から入社日までの連絡を絶やさない

ドライバー職は在職中の応募が多く、内定から入社まで1ヶ月以上空くことも珍しくありません。この期間の放置は辞退と不安の温床です。手続き案内や初日の説明を小分けに送り、接点を保ちます。

入社後3ヶ月のフォローを設計する

入社後は、次の節目で意図的に接点をつくります。

時期フォローの内容
初日〜1週目毎日、業務終わりに短い声かけ。「分からないことが分からない」時期なので、質問を待たずこちらから聞く
独り立ち直後最初の単独運行の後に必ず面談。不安な点、コースの困りごとを具体的に拾う
1ヶ月目入社前の説明とのギャップがないかを正面から聞く。給与明細が出る初回は特に丁寧に
3ヶ月目仕事の習熟と人間関係を確認し、今後の目標を一緒に決める

ポイントは、面談を「問題が起きてからやる」のではなく、あらかじめ日程を決めておくことです。運行スケジュールに追われる現場では、決めていない面談は永遠に実施されません。面談といっても長時間である必要はなく、帰庫後の10分の立ち話でも、「気にかけてもらえている」と伝われば十分に機能します。

家族もフォローの対象と考える

ドライバーの転職には、家族の理解が欠かせません。労働時間や休日、給与の変化が家庭の生活に直結する仕事だからです。入社前の段階で、勤務シフトや繁忙期の実態を本人から家族へ説明できるよう、分かりやすい書面を渡しておくと、入社後に「家族に反対されて」という形の離職を減らせます。ドライバーの採用でも、本人は納得していたのに家族の不安が解消されないまま退職に至った例は少なくありません。

声を拾う役は、運行管理者以外にも

運行管理者は評価者でもあるため、本音を言いにくい相手です。社長や事務担当、年の近い先輩など、利害の薄い人が「最近どう?」と聞ける関係をつくっておくと、不満が退職届になる前に表に出てきます。

「フォローの仕組み」ごと整えるという考え方

ここまでの内容に目新しさはないかもしれません。実際、難しいのは中身ではなく、日々の運行を回しながら、面談と声かけを計画どおり実行し続ける体制のほうです。

社外採用部は、応募対応から内定・入社後のフォローまでを採用事務局として支援するサービスです。入社後の面談日程の設定や本人への連絡といった事務局業務を代行し、フォローが「善意まかせ」で消えてしまわない仕組みづくりをお手伝いします。採用しても定着しないとお悩みでしたら、無料相談で入社後フォローの現状から一緒に整理してみませんか。